AndroidSDKのコマンドでアプリを作成する(1)

AndroidのアプリケーションはAndroidSDKとEclispe用のプラグインを使用して作成します。
Eclipseを使用するのは必須ではないので、理解を深める目的で、Eclipseを使用せずにアプリケーションの作成方法を試してみたときに、注意が必要だった部分を含めて書きます。

プロジェクトの作成

$ android create project -n HelloWorld -t 1 -p HelloWorld -k example.helloworld -a Main


Androidのアプリケーションを作成するとき、最初にプロジェクトを作成するにはtool/androidコマンドを使います。*1

androidコマンドは複数の機能を持っているのですが、プロジェクトの作成には

$ android create project 〜

という形式を使用します。

スイッチ

android create project」とだけ入力して実行すると、スイッチの説明が表示されます。

注意する必要があるのは「-t」のターゲットID、「-a」のActivity名です。

-t

ターゲットIDは、アプリケーションを動かすOSの指定で、

$ android list target

で表示される一覧に表示されるIDを指定する必要があります。
たとえば、Android1.5で動かす必要があれば1を指定するということです。

-a

Activity名は、自動生成されるアクティビティクラスのサブクラスの名前に使用されます。
と、同時に、Androidバイスにインストールしたときの、アプリケーション名としても使用されます。
メインのアクティビティだからと「-a Main」のように、指定すると、アプリケーション名としてMainとなってしまい、混乱してしまいました。
アプリケーション名をActivity名と別にしたいときには、作成されるプロジェクト内の「res/values/strings.xml」の「」要素の中身をたとえば下のように修正するとよいです。

<string name="app_name">HelloWorld</string>

*1:AndroidOS 1.5未満のSDKのときにはActivityCreatorコマンドを使用していたようなので、その頃の書籍にはActivityCreatorコマンドの使用例が記載されていることがありますが、今のSDKには含まれていません。また、androidコマンドをコマンドライン引数なしで起動すると、エミュレータの設定等のダイアログが表示されるので、調べずになんとなくそれらしいコマンドを適当に実行して確認していると、見逃してしまうかもしれません。